みなさん、こんにちは!
先日、IUのコンサート映画である、THE GOLDEN HOURを見て来ました。
K-POPを聴き始めて、そろそろ1年半。
IUは、K-POPを聴き始めて、もちろん知っていましたし、MY DEAR MISTER(私のおじさん)などの韓ドラでも見てました。
正直言って、最初は、どうして彼女が韓国随一という大スターなのかということが、今一つわかりませんでした。
今回のコンサート(映画)を見て、恐れ入りました、よくよくわかりました!という感じです。
コンサートのオープニングのライヴクリップがありますので、まずそれから。
何だかわからないけど、すごいコンサートみたいだな、ということは、これだけわかると思います。
花火や爆竹の数は言うまでもなく、気球に乗ってスタジアムを巡ったり、ドローンが大量に夜空を飾ったり、今までの長い人生でも見たこともない、とんでもないスケールのコンサートでした。
そして、もちろんステージの演出のスケールもすごいのですが、そのスケールに負けない、IUの存在感が何と言ってもすごいのです。
何なのでしょうか、陳腐な表現ですが、それしか言いようのない、あのオーラ、カリスマ。
歌は、言うまでもなく、もうめちゃくちゃ上手です。
王道ポップスから、ジャズっぽいもの、バラード、少しコミカルなもの、オールラウンダーで、余裕たっぷり。
やはり、そういう歌手としての絶対的な実力に基づく自信が、総合的なエンタテイナーとしての、彼女のスケールを形作っているのでしょう。
このコンサートからのライヴクリップで、バラードの絶品、MY SEAです。
文字通り、王冠を被った女王様の出で立ちです。
普通だったらそれがギャグになりそうなところを、全く違和感なく、この曲にぴったりマッチしているところからも、彼女のカリスマ性の一端が、伺えるかと思います。
私も、この歳ですから、これまで、歌がとんでもなく上手だと言われる女性ヴォーカルもたくさん見てきたし、聴いてきました。
ARETHA FRANKLIN、CHAKA KHAN、WHITNEY HOUSTON、CELINE DION、CHRISTINA AGUIRELA、ADELEなどなど、枚挙に暇が尽きません。
IUは、この人たちに匹敵する歌唱力だと思いますが、それだけではないのです。
これまで見てきた女性ヴォーカルとも違う、この独特の存在感は何なのだろうと、このコンサートを見てからずっと考えていました。
それは、K-POPの、練習生制度を含む独自の文化に、大きな要因があるのではないかと思いました。
IUの、歌唱以外の、ダンス、ふるまい、MC、観客のあおり方、などなど、ステージ上のすべての事項において、完璧としか言いようのない、何かがあるのです。
自信たっぷりだけど、横柄ではない。
かわいいけど、あざとくはない。
真面目だけど、ユーモアもある。
これだけのキャリアを有する、これだけの本格的な歌手なのに、K-POP独特の、アイドルとしての部分も大事にしている、というのも大きな要因かもしれません。
最近のヒット曲である、LILACのステージなど見ると、よくわかります。
K-POPの練習生は、歌や踊りだけでなく、語学、話し方、所作、ふるまい、人間性など、人から見られる仕事としての、すべてを訓練されると言います。
IUのステージを見ていると、K-POPが目指している、その一つの究極の完璧な姿なのだろうな、と感じます。
そして、それが本当に実現できると、それを見ている側の人々を、限りなく元気づけ、幸せな気持ちにさせるのだと。
このコンサートを見て、まさにそれを見ている側に、自分がいるのだと、わかったわけです。
次のクリップは、私が見たコンサートではなく、今年の最新のコンサートのクリップですが、まさにそれを象徴しているような場面です。
曲はHAVANAです。
どうでしょうか、この観客のみなさんたちの、たまらなく幸せそうな感じ!
そして、それを見ているこちらも、幸せな気持ちにさせてくれます。
K-POPスターたちが、この域に達するまでの裏には、とてつもない努力とプレッシャーと苦しみがあるのもわかっています。
IU自身が、アイドルのシンディを演じた韓ドラ「プロデューサー」も、それが一つのテーマでした。
最近話題の、NETFLIXの韓ドラ「イ・ドゥナ」も、元K-POPアイドルのぺ・スジがそのような役を演じて、話題になっています。
その、とんでもない大変さを、大きく乗り越えた者だけが到達することができる、一つの境地をみせてくれたのが、今回のIUのコンサートなのだと思います。
まさに、THE GOLDEN HOURとは、言い得て妙!
また一段と、K-POPが好きになってしまいました!