60歳からのK-POP

63歳で初めてK-popを聞き始めて、沼にはまりました。

RED VELVET コンサートレポート!

みなさん、こんにちは!

 

昨日、RED VELVETのコンサートに行ってきました。

 

もちろん、初めての生RED VELVETです。

 

直前に、メンバーのジョイが不参加というニュースが入ってきて、かなりのショックでした。

K-POPより早く、韓ドラのファンだった私は、田舎街ダイアリーズ、カノジョは嘘を愛し過ぎている、偉大なる誘惑、など、ジョイの主演ドラマのファンだったからです。

 

しかし、RED VELVETは、プロ中のプロでした!

ジョイの直前不参加で、4人組での来日というハンデをものともせず、見事なステージでした。

 

いや、かえって4人になった危機感が、残りのメンバーを奮い立たせたのか、少なくとも私がDVDやYOUTUBEで見た、RED VELVETの過去のコンサートよりも、各メンバーのパフォーマンスが一層凄みを増していた気がします。

 

一曲目は、あのFEEL MY RHYTHMからスタートです。

 

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この曲でこそ、5人の振り付けに慣れ親しんでいるせいか、ジョイの百万ドルの笑顔、不在の寂しさを少しだけ感じさせました。

 

しかし、コンサートを通じて、他のメンバーが、ジョイの不在を違和感なくカバーします。

そして、ステージ上の画面では、ジョイのパートを、韓国でのコンサートでのジョイ自らの画像と音声で被せるなどの演出が施され、そのたびに会場が一層盛り上がるという効果をもたらし、ジョイ不在を、逆に上手に利用していました。

 

 

前半は、タイトル曲のBIRTHDAYを含み、最新ミニアルバムからの曲が多く、R&B色の濃いステージです。

 

ある意味、すごく黒っぽい曲が多いのですが、RED VELVETが歌うと、曲の黒っぽさが程よく、軽やかに、すっきりと調和され、RED VELVET以外の何物でもない音楽になることが、ステージでよりはっきりと確認できました。

 

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そして、このBIRTHDAYなど、曲だけ聴いていると、複雑で少し凝り過ぎているように感じる曲も、いかにステージ映えするように、巧に作られているかも、よくわかりました。

 

 

 

さて、ステージが進むに従って、どんどんRED VELVETの世界に引き込まれていくと、だんだん気がついてきます。

 

これは、「祝祭」なんだと。 

 

すべての曲がすばらしいし、もちろん本人たちの歌も踊りもうまいし、ステージの演出、ライティング、音響、すべてが一級品の総合エンターテインメントが作り出す「祝祭」です。

 

 

K-POPは、アイドル以外のジャンルでも、R&B、ヒップホップ、ファンク、ロック、ジャズ、フォーク、バラード、ポップスなど、あらゆるジャンルでの質の高さがあり、その中心に、世界的に人気のK-POPアイドルたちがいます。

 

この、世界的な、K-POPアイドルたちの人気の要因としては、もちろん長く、厳しい練習生生活を経ての、本人たちのとてつもない才能と努力があります。

しかし、それだけではなく、アイドル周辺のK-POPのクオリティの高さが、K-POPアイドルの世界的な人気に大きく貢献しています。

 

また、音楽面だけでなく、今回のRED VELVETのようなステージを作り出すための、様々なエンターテイメントのノウハウが、K-POP界全体で積まれたきたことがわかります。

そして、それが今や、K-POP文化と呼ばれるまでに発展してきたわけです。

 

 

 

 

その成果が、この現代の、壮大な人間賛歌とも呼ぶべき、祝祭のようなステージに結実しています。

 

RED VELVETのステージもを見ていると、自然に、「人間ってすばらしい!」、「生きているってすばらしい!」という気持ちにさせられます。

 

それは、K-POP界が長い間に亘って培ってきた、努力の成果なわけです。

(実際、RED VELVETが、K-POPカルチャー育成の中心にあったSMエンタテイメントに所属していることが象徴的ですし、そのSMエンタが今、残念な状況になっているのは大変残念ですが、その話はまた今度。)

 

 

さて、コンサートも中盤差し掛かります。

いよいよ、QUEENDOMや、PHSYCHOなど、RED VELVET後期の神曲が惜しみなく披露され、祝祭のクライマックスを盛り上げます。

 

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生のRED VELVETを初めて見たわけですが、やはり言われているように、ウェンディとスルギが音楽面での中心であることが、よくわかりました。

 

ウェンディは、やはりアメリカンな感じで、黒人のR&B歌手がやるような、アドリブっぽいフレーズで、曲に変化を与えます。

一方、スルギは、あまり声を張り上げることはしませんが、ひと声で、スルギだとわかる存在感、VOICE OF RED VELVETという佇まいがあります。

 

 

アイリーンとイェリも、ラップだけでなく、普通のヴォーカルも、思っていたより線が太く、しっかりとアピールして、特にこの2人のがんばりが、4人になった不足感を補っていた感じがします。

 

やはり、リーダーのアイリーンが、ジョイ不在の影響を一番気にしていたようで、その分もカバーしようとする姿勢が見られ、普段クールなアイリーンが、熱くなっている様子が、みんなの感動を呼んでいました。

 

 

 

さて、RED VELVETのコンサートもいよいよ終盤、ヒット曲のパレードで、前半のR&Bっぽい曲に比べ、前期RED VELVETは、いわゆるポップな曲が多かったことがわかります。

 

と言いながら、私の趣味で、この曲ははずせません。

もちろん、BAD BOY です。

 

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この、超黒っぽい曲を、K-POP特有の、心地よい浮遊感、脱力感に仕立て上げるのがRED VELVETの真骨頂です。

 

たかが大衆音楽で、大げさな話かもしれませんが、ChatGPTに代表される、AIなどの普及で、大きく変わろうとしている世の中。

今まで、生き延びるために、仕事中心で生きていた人類が、初めてそこから開放された時に、何を目的に生きていくかが問われます。

 

K-POPのような、人間賛歌の、祝祭的なエンターテイメントが、その一つの解になっていくのではないか。

 

そんなことまでも、考えさせる、RED VELVETのコンサートでした。

 

それではまた。