こんにちは!
今回ご紹介するアーティストは、SWEDEN LAUNDRYという女性2人のユニットです。
ヴォーカルとピアノ担当のチェ・イニョンさんとギター・ピアノとコーラスのウァン・セユンさんのお二人です。
ほとんどの曲がピアノの弾き語り調で、アコースティック・ギターも非常に良い味付けで入ってきます。
スウェーデンの洗濯屋さんというバンド名は、人々に音楽を聞き終わった後に、心がきれいに洗われた気持ちになってもらいたい、というところから付けたとのことです。
北欧はきれいなイメージがあるので、スウェーデンだそうです。
世の中には色々なバンド名がありますが、これほどぴったりの命名に巡り合ったのは生まれて初めてです。
まずは一曲
ライブもですが、音源で聴くと、とにかく音が本当にきれいなのです。
ピアノ、ギター、たまに入るチェロやシンセ、そして何よりもヴォーカルのチェ・イニョンさんの声が、ボキャブラリー不足で誠に申し訳ないのですが、とにかくすべて「きれい」としか言えないのです。
K-POPに異様に詳しい土岐麻子さんのブログで、韓国は電圧が日本の2倍くらいあるから、普通にスタジオで録音する音がきれいだと書いてありました。
「緩くて静かな、音数が少ない曲でも、すごく情報量を感じる。」と。
SWEDEN LAUNDRYの音楽は、まさにこの典型です。
50年以上音楽を聴いていますが、いくら音楽好きでも、長い時間聴いていると、どうしても耳が疲れるものです。
私はK-POPにはまって、一日中オフィスでK-POPを流している状態なのですが、K-POPは不思議と一日中聴いていても、耳が疲れないという不思議な現象が起きています。
たぶんこの電圧にも起因する、K-POPの音の良さが原因なのだと思います。
SWEDEN LAUNDRYを聴くと、いつもこのK-POPの音の良さ、きれいさ、の典型例だと感じます。
昔から女性の弾き語りタイプの音楽は色々あります。
私の世代ですと、キャロルキングなどが思い浮かびますし、日本では大貫妙子やエポなどの澄んだ声のタイプがSWEDEN LAUNDRYに近いと言えます。
最初に聴いた時、このチェ・イニョンさんは、癖のない透明な声だなという感想だったのですが、聴き慣れると、はまってしまうタイプの声です。
儚げでありながら芯の強さを感じる声で、本当にこの人たちの音楽を表現するのに最適な声と言えます。
SWEDEN LAUNDRYは作詞・作曲家としても活動しており、他のアーティストに曲を提供するとともに、自分たちのアルバムでも、他の歌手に歌わせている曲も多いです。
チェ・イニョンさんの声があまりにSWEDEN LAUNDRYにぴったりのため、あえて他の人たちに歌ってもらう必要があるのか、と思ってしまいますが、これが聴いてみるとそろぞれの歌手がまた良いのです。
さすがアーティスト、自分たちの曲を誰に歌ってもらったら一番向いているか、よくわかっているのですね。
去年発売されたAFTERIMAGEというアルバムでは、6曲中、5曲にゲストシンガーを招いて、歌ってもらっています。
SWEDEN LAUNDRYの動画は少ないのですが、このアルバムのゲストを招いて開催したライブの動画あるので、これを是非じっくりと見てみてください。
どうでしょうか、出てくる女性シンガーがみんな一聴、似たタイプのきれいめの声ですが、じつはそれぞれの特徴がはっきりとあり、それぞれの曲にマッチした組み合わせであることがよくわかります。
最後に、他の歌手が歌っているSWEDEN LAUNDRYの曲が色々ある中で、私の大好きなFROMIS 9のハヨンが歌っているSTILL LOVE ME?という曲をご紹介します。
SWEDEN LAUNDRYは韓国では20代、30代の女性に大人気のグループだそうですが、私たちの世代が聴いても、本当に良い曲が多くて、必ず気に入っていただけると思います。
おじさん、おじいさんでも、長い人生で汚れた心を、きれいに洗ってもらえるのです。
ではまた。