60歳からのK-POP

63歳で初めてK-popを聞き始めて、沼にはまりました。

ここでまさかのXG!!

こんにちは!

 

今日はいきなりXGです。

 

私のようなK-POP初心者が、いきなりXGを書くのは大変おこがましいのですが、先日、全米のラジオチャートでついにXGのLEFT RIGHTがベスト40入りしたというニュースを聞いて、いても立ってもいられなくなり、筆を執らせていただきます。

 

このブログを私と同じ60歳以上のK-POP初心者が読んでいると想定して、わかりきっていることを書かせていただくと、XGは全員日本人で、スタッフは韓国人を中心に、韓国でK-POPのフォーマットを借りて、1年ほど前にデビューしたグループです。

 

曲は全部英語で、最初から世界をめざして、数年間にわたり非常に戦略的に準備、組織されてきたグループです。

私がK-POPを初めて聞いた昨年(2022年)中旬頃に、YouTubeXGのマスカラというMVを見て、素人目に見ても踊りがうまいなーとは思いましたが、曲はあまりメロディがないヒップホップタイプの曲であったため、あまり良さがわからずに、スルーしておりました。(K-POPに慣れた今はマスカラも大好きですが💦💦)

 

そして、今年に入ってSHOOTING STARとLEFT RIGHTが出て、たぶん今、世界中の多くの人がそうであるように、見事にはまりました!

ここで上げるのもおこがましいぐらいですが、SHOOTING STARのMVです。

 

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XGはそもそもK-POPなのかJ-POPなのか?

なぜ全員日本人なのに英語で歌って、しかも韓国のテレビ番組しか出ないのか?

など様々な疑問、論争が巻き起こり、たぶんそのような論争が起きるのも、プロダクション側の戦略なのではないかと思わせるほど、周到な売り出し方をしております。

 

 

私のように、ここ数年間で韓ドラを知り、K-POPにはまってまだ半年程度の人間は、「韓国だからドラマも音楽もすごい!」というイメージの真っただ中にいました。

そんな中でXGを見て、歌も踊りもバラエティ対応も、全員すごいし、曲の良さも含めて、私が今まで見聞きしたK-POPの中でも1,2を争うはまり具合のグループが、何と全員日本人のグループなんて!という正直複雑な心情と、ついに世界的なグループが日本から出てくるかという誇りと期待が混ざり合っている現状です。

 

中学生の70年代から洋楽を聞き始め、今まで数多くの日本人アーティストが世界に挑戦し、ピンクレディや松田聖子アメリカ進出しようとした時代も知っています。

YMOのように世界を制覇しかけたアーティストも中にはいましたが、宇多田ヒカルのような大天才でさえ、結局海外の壁は厚かった状況を、50年くらい見てきました。

そんな世代にとっては、BTSやBLACK PINKが世界的な人気を得ているというニュースを冷めた目で見ていて、結局日本人にはできなかったことを韓国人が成し遂げたのかという妬ましい感情も沸きました。

(そんな中で自分自身がK-POPに、はまってしまったので世話ないですが💦💦)

 

今は、XGなら、過去50年間、日本人ができなかったことができるのではないか!と本気で思っています。

それがK-POPのプロデューサーのおかげで、K-POPのフォーマットをそっくり借りてでも、良いものは良いでよいのでは!

 

ここでXGのLEFT RIGHTです。

 

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これは鳥肌ものですね!

 

YouTubeXGへのコメント欄を読んでいると、日本語、韓国語はほとんどなく、英語を始めとする外国語ばかりです。これはすごいことですね。

私が若い時に海外に駐在していた時に、日本人だと言えばソニートヨタを称賛してくれて、田舎の方に行けばソニートヨタを自国のブランドだと思っている人たちもいるくらい、日本ブランドが浸透していました。

日本の失われた30年で、その後の日本経済は見る影もないわけですが、このエンタメの世界で、日本発のミュージシャンが世界的になれば、これはもう快挙です。

 

家電産業も自動車産業も、元々はGEやフォードなどアメリカで生まれました。しかし、それぞれの領域で、その技術を極めることで、ジャパン・アズ・ナンバー1と言われた80年代は、日本の産業が圧倒的にアメリカを凌駕していました。アメリカの家電、自動車産業はほぼ死に絶えて、まさに栄枯盛衰の厳しさ。(もちろん、アメリカの新陳代謝のすごさは、その後のアップルやテスラで巻き返すところですが。)

 

音楽業界でも、ポップスを生み出したアメリカ、イギリスが長い時代に亘ってこの世界を牛耳っていて、この両国以外からのスターはなかなか生まれにくい時代が続いています。

そんな中でK-POPがポップスの歴史で初めて、この両国以外からの一大勢力になりかけています。

 

K-POPもそのルーツはもちろんアメリカのR&Bなどの欧米ポップスです。

ソニートヨタがその西洋生まれの技術を研ぎ澄まして欧米を追い抜く産業に育て上げたように、K-POPはアジア人特有のきめ細かさや勤勉さを利用して、欧米生まれのポップスを、欧米を追い抜くレベルまでに育て上げようとしています。

 

XGの楽曲の制作過程などをYouTubeなどで見ていると、K-POP特有のソングキャンプ形式で、韓国人のプロデューサー、日本人、そしてアメリカ(と思われる)の黒人たちが集まって曲を練っていることがわかります。

まさに世界で大成功したK-POPのフォーマットに則って制作されています。

 

もちろん単にフォーマットだけの問題ではなく、XGの場合はJAKOPSさんという天才的なプロデューサーがあってこそ、このK-POPのフォーマットを活かすことができました。

これはNEW JEANSが、ミン・ヒジンさんという天才的プロデューサーから生まれたことと同様です。

逆に、こういう天才的プロデューサーが次々と出てくるのも、勢いのあるK-POPだからこそという循環なのでしょう。

 

XGはまだシングル4曲出しているだけのグループなので、MVは少ないですが、私の大好きなSHOOTING STARの生歌バンドバージョンです。

 

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この生歌ビデオで、彼女たちは踊りだけでなく、歌も全員がうまいということが証明されました。

もちろんこのブログで何度も書いているように、歌も踊りも上手なのは、K-POPでは当たり前なわけですが。

そして、有名になるグループはどこも、よくぞこれだけの粒よりのメンバーばかり集められたものだということが言われますが、XGもまさに、よくぞ全員これだけのメンバーを集められたものだという感じがします。

 

これだけ才能のある子たちが、異国からK-POPのアイドルを目指して、厳しい練習にも耐え抜き、デビューしていくというのは、それだけK-POPに魅力があり、人々を引き付ける魔力があるということなのでしょう。

 

XGのプロデューサーJAKOBさんの目標は、XGのアルバムをビルボード200に入れることだと語っています。

アジア人らしく(?)控えめな目標ですが、是非1位をとって、私たち世代の50年来の夢を叶えて欲しいと思っています。

K-POPがワールドPOPになる日も近いです。

 

それではまた。