60歳からのK-POP

63歳で初めてK-popを聞き始めて、沼にはまりました。

喜びと悲しみが共存するバンド! NELL

みなさん、こんにちは!

 

今日ご紹介するのは、このブログでは久しぶりのロックバンドになります、NELLです。

2001年のデビューと言いますから、もう20年以上のキャリアの大ベテランですね。

 

韓国のロックに興味がある方なら、誰でも知っているのでしょうが、K-POPを最近聞き始めた私は、もちろん知りませんでした。

喜びと悲しみが共存するバンド!と呼ばれているそうですが、まさにぴったりの表現です。

 

韓国のCOLDPLAYとも呼ばれているそうですが、本人たちは、OASISRADIOHEADなどのUKロックを聴いて育ったと言っています。

 

いずれにせよ、70年代ロックを聴いてきたおじさんたちにも、突き刺さる音楽です。

 

まずはライブから1曲、SONG OF A GHOSTです。

 

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出だしからプログレっぽい雰囲気で、おじさんにはオッと来ますね。

そして、ギターサウンドは確かにOASISっぽさもありますが、ヴォーカルはK-POP特有の軽やかさと哀愁があって、惹き込まれます。

 

ヴォーカルのキム・ジョンワンだけでなく、ベースのイ・ジョンフンとドラムスのチョン・ジェウォンが、きれいな高音のコーラスを付けるところが、さすがK-POPというところです。

 

次はRADIOHEADの影響が感じられる曲です。

TIME WALKING ON MEMORYです。 

 

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非常に繊細な曲ですが、ロックバンドでも、K-POP特有のポップさがあるところが面白いです。

 

K-POPの歴史は、ブラックミュージックに由来することもあり、韓国では、R&Bヒップホップ系に比べて、ロックバンドは少ないと言われています。

 

確かにインディーズ系のサイトとか見ても、ロックバンドは相対的に少ない感じです。

 

NELLのリーダーで作詞作曲を手掛けるキム・ジョンワンは、ずっと海外で育ったそうで、そのせいもあってずっとK-POPが聴いたことがなく、洋楽で育ったため、ある意味、K-POP界では突然変異の一種なのかもしれません。

 

しかし最近は、NELLが本格的にメジャー化したロックバンドとして成功したことで、韓国でもロックバンドは増えているそうで、今後このブログでも、色々すばらしいバンドが紹介できると思います。

 

そしてお待ちかねのバラード系でも、色々良い曲があります。

日本語版も出ているLET'S PARTです。

 

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感動させる曲ですねー。

 

そしてバラードだと、ヴォーカルのキム・ジョンワンの歌唱力の高さがよくわかります。

K-POPの男性歌手特有の、ハイトーンのきれいさが際立っています。

 

バラード系でもう1曲、大好きな曲で、THE DAY BEFOREです。

 

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後半で本物の弦楽器が入ってきますが、これがメロトロンの弦だったら、完全にプログレ系のバラード名曲になっていたと思わせます。(もちろん、本物の弦の良さもあります。)

 

NELLはさすがに20年以上の歴史があるので、たくさんのアルバムも出していて、本当に色々なタイプの曲があります。

 

NELLらしい、スケールの大きな曲で、AN UNTRUSTWORTHY PROMISEです。

 

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このスケール感はまるでU2ですが、NELLを聴き通していると、UKロックらしさだけではなく、大陸的なおおらかさを感じるところがあります。

 

イギリスや日本のロックは、島国特有の湿っぽさや(いい意味での)閉鎖性を感じて、共通するところがあると言われます。

韓国のロックは、やはり大陸ならではなのカラっと突き抜けた、爽快感みたいなところが、アメリカンロックとも共通する部分もあり、NELLはその両方を併せ持つところが、個性にもなっていることがわかってきます。

 

そんなNELLの魅力が凝縮された名曲、FOUR TIMES AROUND THE SUNを聴いて今日はお別れです。(NELLの曲のタイトルもどれも秀逸です。)

 

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70年代ロック大好きおじさんには、絶対におすすめのNELLでした。

 

今日もありがとうございました。