みなさん、こんにちは!
本日ご紹介するアーティストは、ULTRAMODERNISTAという、4人組のバンドです。
まずは一曲、FLORIDAです。
シンセポップ、サーフミュージック、ディスコなど、色んなサウンドの名称が思い浮かびますが、そのどれでもあり、そのどれとも呼びたくない、K-POPとしか呼べない質感です。
本人たちは70年代、80年代のディスクミュージックを意識しているそうです。
確かに、シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズのようなギターとベースに、タイトなドラムと、薄っすらとしたお洒落なシンセが被さり、サウンドの基盤はディスコです。
そしてこの曲、HAWAIIAN SURFでは、テンポが少し早めなこともあり、シティポップの色合いも付け加わります。
ヴォーカルのヒューは、イギリスでシンガーソングライターとして活動していたということです。
そのせいか、ヴォーカルは、やはり80年代のイギリスのニューウェーヴと呼ばれたジャンル、ニューオーダーやヒューマン・リーグの雰囲気です。
ディスコだと、打ち込みの傾向が強いですが、ULTRAMODERNISTAは、4人組のバンドとして、生楽器で演奏しているので、バンド特有のグルーブ感が出ているのも特徴です。
バンド演奏のMVで、曲はWHISKEYです。
キーボードのダンは、バークレーの卒業生とのことで、なかなか知的なフレーズを奏でます。
そして、ベースとドラムも、以前にご紹介したSWEDEN LAUNDRYのバックを務めるなど、K-POPでの経験豊富なリズム隊だそうです。
なので、一見こういう音楽では、ミュージシャンのテクニックは、あまり問われないこともありますが、よく聴くと、このバンドの演奏は、相当しっかりとしていることがわかります。
もう1曲、バンド形式で、NUHです。
少しスローテンポの曲では、R&Bっぽさも醸し出して、様々な側面を持ったバンドであることが、わかります。
この、ULTRAMODERNISTA、日本での活動も活発らしく、CDはディスクユニオンから発売されているし、日本のライヴハウスにもたびたび出演しているらしいです。
彼らの2019の日本ツアーの様子をバックに、私が一番好きな曲、UNBREAKABLEです。
何の先入観もなく、この曲を聴くと、全曲英語ですし、発音も自然だし、サウンドからしても、完全にイギリスのバンドだと思いますね。
それでは最後に、またイギリスから日本に戻って、何とまあ山下達郎のDAYDREAMを演奏しているのが見つかりましたので、ご紹介します。
吉田美奈子作詞の超名曲ですね。
やはりこういう曲を取り上げているということは、彼らのルーツが、洋楽とともに、日本のシティポップにもあることが確認できて、うれしくなってしまいます。
今日も、K-POPの深い沼が確認できました。
それではまた。