今日ご紹介するのは、COTOBAというバンドです。
まずは一曲、MELONです。
なかなか、ドラマティックな曲ですね。
このCOTOBAというバンドは、カテゴリーとしては、マスロックと言われています。
ウィキペディアを見てみます。
マスロック (Math rock) は、ロックの一種。キング・クリムゾンやスティーヴ・ライヒらの影響を受けた複雑で変則的なリズム、ギターを中心とした鋭角的なメロディや不協和音などが特徴である。
私たちの世代の人はわかりますが、いわゆる「ディシプリン期のキング・クリムゾン」と呼ばれる、プログレッシブロックのバンドである、キング・クリムゾンの音です。
それまでの、抒情性のあるキング・クリムゾンと違って、ポリリズムを使ったリズム重視のプログレを提起したキング・クリムゾンは、抒情性が好きな日本では特に、その当時大ブーイングでした。
そんな音楽が、K-POPで甦っているのですから、相変わらずK-POPはおもしろい!
次の曲はLOSSです。
マスロックのバンドは、そのリズムを聴かせる音楽のため、インストゥルメンタルのバンドが多いのですが、お聴きのように、COTOBAは女性ヴォーカルがメインです。
インストゥルメンタルどころか、そのバンド名が物語っているように、「言葉」を大事にしているそうです。
日本語の「言葉」をバンド名に付けるくらい、日本が好きだそうで、日本語の曲も出しているそうです。
この、通常はインストのマスロックのバンドと、真逆のコンセプトを打ち出すところが。K-POPらしいですね。
次の曲、LOVE & ARTです。
聴けば聴くほど、おもしろい音楽性です。
確かにリズムギターやドラムはマスロックなのですが、抒情的なメロディ、歌が絶妙に絡んで、独特のサウンドが生まれます。
マスロックのマスとは、MATHMATIC 、つまり数学のロックです。
異なるリズムが同時に進行する”ポリリズム”という技法や、 ”変拍子”などの変則的なリズムパターンなど、数学的(Math)な楽曲構成がされているから、そう呼ばれます。
その「数学、理系」の世界と、「言葉、文系」の世界を、組み合わせている妙です。
それでは、せっかくマスロックなので、ここでインストも一曲、ODORIです。
ヴォーカルがない代わりに、リードギターが、まるで歌うようにメロディアスなフレーズを奏で、何も不足を感じさせないところがすごいです。
次は、K-POPらしく、4人がアイドルのような風体で、超テクニカルなマスロックを弾きまくるKYRIEです。
いやー、おもしろいですね。
今日もまた、K-POPの深い沼から、またまたユニークなアーティストが出現です。
最後に最新曲、WATER BLUE INDIGOです。
私も最近、聴いたばかりですが、彼らの最高傑作かもしれない、名曲です。
今日も、ありがとうございました。