60歳からのK-POP

63歳で初めてK-popを聞き始めて、沼にはまりました。

ヴァイオリンが入っているK-POP ! ! LUCY

第2回目の今回紹介するK-POPはLUCYです。

 

男性4人のグループ、というよりバンドです。

ギター、ベース、ドラム、そしてヴァイオリンという編成がミソです。

 

ヴァイオリンが入っているバンド、というと70年代ロック世代である私は、プログレ??(プログレッシブ・ロック)となってしまうのですが、ある意味プログレとも言えなくもない音楽性です。

 

まずはこのライブ見てみてください。

 

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パガニーニのヴァイオリン独奏曲から入って、一気に超ポップな彼らの代表曲KNOWHOW(ノウハウ)に突入する流れ、これぞプログレ

 

ヴァイオリンが入っているロックというと、UKのエディ・ジョブソン、カーヴドエアのダリル・ウェイ、マハヴィシュヌ・オーケストラのジェリー・グッドマンなどを思い浮かべる私ですが、LUCYのヴァイオリニスト、シン・イェチャンも全く負けない技巧の持ち主であることがわかります。

 

そしてヴァイオリンだけでなく、全員のテクニックがすばらしい!

6弦ベースでスラップ(私たちの時代のチョッパーです)も駆使するベーシストのチョ・ウォンサンがほとんどの曲を作っているみたいですが、ドラマーもギターもテクニシャン。

そして、全員がヴォーカルを担当し、当たり前のように全員うまい!

 

K-POP歴が超浅い、私のような人間は、ここまででもう大感動するわけですが、K-POPに少し慣れてくると、ここで驚いてはいけない!ということがわかってきました。

K-POPでは、アイドルでも歌も、踊りも、おしゃべりも上手なのは当たり前で、売れるかどうかはそれ以外の付加価値があるかどうか、という厳しい世界というのを理解し始めております。

 

LUCYもまさに、このように歌も演奏も超一流の上に、やはり曲が良くて、しかもバンドで上手なら、アーティスティックな路線を追求しそうなものですが、彼らの面白いところは、それでアイドル的な売り方をしているところです。

 

実際、K-INDIESと呼ばれる、自分で曲を作ったり、演奏したりするインディーズ系の人たちは、K-POPと言えば作られたアイドル、とみなされることを嫌って、あえてメジャーに行かずに、インディーズと自称することが多いとのことです。

 

 ところがLUCYは、これだけ演奏力もあり、自分たちで曲もプロデュースしているにもかかわらず、アイドルとして売り出しているのが、まさにK-POPらしくて私は大好きです!

 

そしてこれが、私のはまっているK-POPの奥深さ(沼の深さ)だと思うわけです。

 

それではアイドルLUCYの最新MVです。

 

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LUCYは、K-POPお約束のバラード系の曲も、すばらしいです。

名曲PREQUEL(プリクエル)です。

 

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トラムのシン・グァンイルが1番を歌い始めて、2番からメインボーカルのチェ・サンヨプに代わる、この流れがまたかっこいいですね!

ドラマーなのにこんなに歌がうまいなんて、お前はフィルコリンズか!と私たちの世代なら突っ込みが入ります。

 

それにしても、K-POPの男性ボーカルたちって、どうしてみんなこんなに歌がうまくて、しかも高い声が出るのでしょうか!

やはり鍛え方次第で、人間いくらでも歌も上達するということなのでしょうか。

 

 

さて最後に、私の趣味でもう1本ビデオをご紹介します。LUCYが何とRED VELVETの永遠の名曲BAD BOY(バッドボーイ)を演奏しているクリップです。

 

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ベースのチョ・ウォンサンがRED VELVET(K-POP好きはかっこつけて、レドベルと呼びます)のJOY(ジョイ)の何と高校の同級生で、テレビ出演の際にはJOYにお化粧をしてもらったとの驚くべきサイドストーリーがあるのですが、それを差し置いても、何とすばらしいカバーではないですか!

 

ヴァイオリンとベースラインだけの伴奏という、レドベル・バージョンとは全く異なるアレンジになっているのですが、原曲のこれぞブラックR&Bの究極のグルーヴ感というものが、存分に表現されています。

 

LUCYというバンドはその編成からしても、K-POPど真ん中のマイケル・ジャクソン、プリンスの系譜を引く正統派R&Bとは一見違うサウンドのはずなのですが、こういう曲を演奏させると、やはり根底にはK-POP特有のR&Bの血が脈々と流れていることがわかります。

 

現在私はK-POPにはまり、アイドル系のアーティストのみならず、ロック、フォーク、ジャズなどあらゆるジャンルの韓国音楽を聴くようになっているのですが、結局どのジャンルであろうが、根っこには共通するK-POPらしさがあることに気がつき始めており、それが何なのかを知りたくてこのブログを始めたということもあります。

 

それでは今日も、お付き合いありがとうございました。