みなさん、こんにちは!
今日ご紹介するのはYERIN BAEK(ペク・イェリン)です。
現在のK-POP女性シンガーソングライターとしては、トップレベルの人気で、ご存じの方も多いと思います。
まずは初期の頃の一曲、BYE BYE MY BLUE
印象的なピアノのフレーズで、最初から名曲ですね。
これは彼女の初期の曲(6年ほど前のMV)ですが、ペク・イェリンらしさは最初から出ています。
本人の印象はまだかなり素朴な感じですが、この後どんどん洗練されていきますので、待っていてください。
次は3年ほどのライブ映像で、POPOという彼女のヒット曲を含めたライブ映像をご覧ください。
POPOが納められている「EVERY LETTER I SENT YOU」というアルバムが、彼女にとっての最初のフルアルバムで、もうすばらしい曲ばかりの名盤です。
このアルバムでは打ち込みはほとんど使われていなくて、生の楽器ばかりなので、アレンジもすばらしく、すごくオーガニックな肌障りのするアルバムになっていて大好きです。
この人の声は、少しハスキーでビブラートがかかった無二の歌声で、一聴してペクイェリンだとわかる個性を、有しています。
そういう声なので、バラードが絶品です。
ここでバラードの名曲LOVELOVELOVEです。
ここまで来ると皆さま、お気づきの方もいるかと思いますが、そうです、彼女は「愛の不時着」のメインテーマを歌っている方です。
彼女自身は、この曲をコンサートなどではあまり取り上げないみたいですが、やはりここでご紹介しないわけにはいかないでしょう。
ライブ映像は見当たらないので、MVからです。
HERE I AM AGAIN
いやー感動甦りますねー。
私は60歳で愛の不時着を見て、韓ドラにはまり、そこからK-POPにはまっていったので、感慨深いものがあります。(そういう人やたら多いみたいですが💦)
さてどうでしょうか、ここまで見ていただくと、この曲は、ペク・イェリン以外の人がが歌うことは想像もできない、ということがわかってきませんか?
ここまではバラード系統の曲が続いたので、ペク・イェリンはバラード・シンガーというイメージを持たれた方も多いと思うのですが、彼女の2枚目のフルアルバムは打ち込み系の音楽に代わっており、ここでも多彩な魅力を見せてくれています。
この2枚目のアルバムに、何と「HALL&OATES」という曲が納められています。
そうです、おじさん世代なら知らない人がいない、70年代、80年代に大活躍したダリルホール&ジョンオーツのことです。
白人なのに、黒っぽい曲をソウルフルに歌うということで、ブルー・アイド・ソウル(青い目のソウル・ミュージック)という言葉の起源になった人たちです。
K-POPがR&B、ヒップホップにルーツがあり、アジア人なのに、黒っぽい曲をソウルフルに歌うということで、ブラウン・アイド・ソウル(茶色い目のソウルミュージック)という別名がありますが、元はこのブルー・アイド・ソウルから来ています。
前回のダニー・ハサウェイもそうでしたが、K-POPの若手アーティストたちは、このようなおじさんたちのツボのアーティストたちを、リスペクトしているケースが本当に多くて、それが現代のK-POPの魅力につながっていることは間違いなさそうです。
それではその「HALL&OATES」です。
さて、ペクイェリンの多彩さの極め付きは、実は彼女は、VOLUNTEERSというギンギンのロックバンドもやっているのです。
このバンドは、オリジナルのギンギンなロックアルバムも出していて、70年代ロック好きのおじさんは、このアルバムも大好きです。
ここではVOLUNTEERSが、マドンナのマテリアルガールをカバーしてる映像があるので、おじさん世代としては、それをご紹介します。
どうですか、愛の不時着と同一人物と思えないほどのかっこよさ。
この多面性が、ペク・イェリンの魅力でもあります。
実は、ペク・イェリンと、彼女のプロデューサーのCLOUDは椎名林檎の大ファンで、CLOUDがペク・イェリンに、東京事変の曲を大量に聴かせたりしたそうです。
ソロシンガーのペク・イェリンが、ソロ活動とは別にVOLUNTEERSというバンドを結成したのも、椎名林檎がソロ活動と並行して東京事変を結成して、ソロとはまた違うバンドサウンドを追求したことに影響を受けたものと、私は思っています。
それでは、ペク・イェリンの多面性を知っていただくために、カバーをもう1曲、BEYONCEの「IRREPLACEABLE」です。
ビヨンセを歌わせた途端に、コテコテR&Bシンガーに早変わりです。
静かな曲を歌っている時は、歌唱力よりも、表現力の方に圧倒されますが、歌唱力も十分ですね。
いやーすばらしい。
ペクイェリンは6月に来日します。
もちろん私も見に行きます。
どんな生ステージを見せてくれるのか、本当に楽しみです。
とどめは、久保田利伸の「LA LA LA LOVE SONG」です。
いやー趣味が合う。
最後は調子に乗ってカバーばかり紹介してしまいましたが、彼女の本質はシンガーソングライターとして、本当に良い曲を書くことです。
是非、愛の不時着だけでなく、アルバムをじっくり聴いてみてください。
ではまた。